この日限りの豪華な顔合わせと選曲で、ジャズの楽しさを伝える。第19回しながわジャズフェスティバルが盛大に開催
■文:原田和典 写真:瀬戸優
オールスター・メンバーによる、この日・この時限りの演奏が楽しめるジャズの祭典「第19回しながわジャズフェスティバル」(主催:品川音楽企画)が3月16日、品川区・荏原文化センター大ホールで開催された。同フェスは1989年に第1回「なかのぶジャズフェスティバル」として開催され、99年に復活。歴代出演者には富樫雅
彦、山下洋輔、日野皓正、土岐英史、渡辺香津美、今田勝、鈴木勲、増尾好秋、森山威男、相倉久人(司会)などもおり、さながら日本ジャズのひとつの縮図である。
品川音楽企画 なかのぶジャズフェスティバル実行委員会 平野学代表による「地域文化の発展向上に」「ジャズファンの皆様とともに、より一層の輝かしいい未来を築くために」というあいさつのあと、去る1月に行われた「第5回品川区アマチュアジャズコンテスト」の優勝者たちによる演唱が第1部を飾る。バンド部門優勝の
Sony Jazz Orchestraは「モーメンツ・ノーティス」と「ストラスブール・サンドニ」を演奏、トランペット・セクションにハイノート・ヒッターがいるのも強みだ。ボーカル部門優勝の麻美(マミ)は、市川秀男(ピアノ)、鈴木良雄(アコースティック・ベース)、江藤良人(ドラム)をバックに「ボディ・アンド・ソウル」を
歌った。司会は荏原在住のMCで元ラジオ日本ショッピングキャスターの勝元聡子。



第2部と第3部の出演メンバーは先にあげた市川秀男、鈴木良雄、江藤良人のほか、峰厚介(テナー・サックス)、市川秀男(ピアノ)、中村誠一(テナー・サックス&クラリネット)、鈴木良雄(アコースティック・ベース)、本多俊之(アルト&ソプラノ・サックス)、納浩一恵(エレクトリック&アコースティック・ベース)、中村恵介(トランペット)、則竹裕之(ドラム)、井上智(ギター)、海堀弘太(ピアノ)、近藤和彦(アルト・サックス)、市原ひかり(トランペット、ボーカル)、相川瞳(パーカッション)、浜田均(ヴィブラフォン)、江藤良人(ドラム)、駒野逸美(トロンボーン)、酒井麻生代(フルート)が加わる。彼らが曲ごとにユニットを組み、セッションリーダーをおいて、ジャンルを超えた有名なメロディをアレンジしてこの時限りのジャズを聴かせた。司会は第2部から、若井優也との快作『Musical Theater Songbookvol.1』を昨年に発表したばかりのボーカリストである紗理が受け持った。





第2部は【名曲集 あなたが選ぶ名曲ベスト7】。事前に候補曲をリストアップし、ファンの投票によって上位7曲を決定。それをこの日限りの顔ぶれとアレンジでお届けする試みだ。演唱は第7位から行われた。
1位 テイク・ファイヴ
2位 レット・イット・ビー
3位 銀河鉄道999
4位 やさしさに包まれたなら
5位 コンドルは飛んでいく
6位 ムーン・リバー
7位 スターウォーズ メインテーマ




第3部【しながわスプリングジャム】のセッションリーダーは納、中村誠一、市川、市原、本多、峰。フルートとトロンボーンの柔らかなアンサンブルを生かした「スプリング・キャン・リアリー・ハング・ユー・アップ・ザ・モスト」のような(市川秀男にとってこの曲は、フィル・ウッズの来日公演でとりあげて以来、50年ぶりの演奏になるそうだ)のような抒情的なナンバーから、チャーリー・パーカーの「ヤードバード・スイート」などの不滅の古典までを、さまざまなメンバーの組み合わせで楽しませた。
ラストはメンバー全員で、中村誠一が作編曲した「しながわジャズフェスティバルのテーマ」を演奏。3時間を超える宴は幕を閉じた。



