有華 TikTokチャート1位獲得のシンガーソングライターが、メジャーデビューワンマンツアーのセミファイナル公演を盛大に開催

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■文:原田和典  写真:鈴木友莉

 シンガーソングライターの有華が、3月24日に「有華メジャーデビューワンマンツアー 2023」のセミファイナル公演を東京・恵比寿LIQUIDROOMにて開催。TikTok Weekly Top 20で1位を獲得したメジャーデビュー曲「Baby you」、代表曲をリアレンジした「バースデーソング -2022 ver.-」など全17曲を届けた。
2015年、YouTubeにアップした「バースデーソング」で注目を集め、17年に初めてのワンマンライブをおこなった。以降も着実に自身の音楽を育み、昨年4月リリースの「Partner」はストリーミングで5000 万回、ミュージックビデオで1000万回を突破した。続く「Bestie」、「ずるいね。」のリリースの好評も受けて、今年の1月18日に日本コロムビアから「Baby you」を発表した(andropの内澤崇仁が楽曲を提供、作詞は有華との共作)。音楽活動を始めたときからの一つの目標、メジャーデビューを叶えた形だ。

 「同世代の女性の心情に寄り添う歌詞世界、音楽性の持ち主」という評判通り、場内は女性ファンを中心に超満員。「舞台に立つ人」と「それを観る人」という関係でステージを進めていくというよりは、その垣根を限りなくなくし、アーティストとオーディエンスが一緒に楽しい空間をつくっていくような、そんな気のおけなさが彼女のライブにはある。では、同年代でもなく女子でもない私が、彼女のパフォーマンスを満喫できたか?これが自分でも嬉しくなることに、楽しめたのだ。各楽曲がメロディアスであること、日常の風景を切り取ったような歌詞の言葉使いがとても親しみやすいこと、しかもそれらが非常に無理のない、よく伸びる発声で届くことに、「普遍」の力を感じた。ツアー中に起こった様々な出来事をフレンドリーに語るMC部分には客席のあちらこちらから笑い声や歓声があがっていたし、バンドのメンバーが実に楽し気に演奏しているところも、会場の空気をひときわ和やかなものにしていた。亡くなったおじいちゃんに捧げた「ミルクコーヒー」は、ピアノの弾き語りで披露。この曲を自らのピアノだけで歌うのは、2015年以来、本当に久しぶりだったそうだ。4月3日から始まったNHK夜ドラ、『おとなりに銀河』主題歌「HAPPY DATE」も話題の有華。「一生に一度しかない」メジャーデビューワンマンツアーを経て、さらにスケールを増してゆく今後の彼女に要注目だ。

『有華メジャーデビューワンマンツアー 2023』 @恵比寿
LIQUIDROOM セットリスト

  1.  Bestie
  2.  プラス=マイナス
  3.  Hey girl !!!!
  4.  Girls Trouble
  5.  Marry me
  6.  一蓮星
  7.  パズル
  8.  捨て猫
  9.  愛が溢れて胸がいっぱい
  10.  君は君
  11.  ずるいね。
  12.  Baby you
  13.  リングノート
  14.  バースデーソング -2022 ver.-
  15.  PartnerENCORE
  16.  ミルクコーヒー
  17.  うたでつなごう

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