拳で未来へ踏み出せ! 痛快なバトルアクション、『BLUE FIGHT~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』が1月31日に公開

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うだるような男くささ、拳のパワー、連帯と孤独のコントラスト

■文:原田和典

 うだるような男くささ、拳のパワー、連帯と孤独のコントラスト、などなど、「こういう作品には久しぶりに接した」との気持ちになった。少年院にはいい教官も意地の悪い教官もいて、後者は権力をかさにきて相当ひどいことをするが、「更生してちゃんと社会復帰するため」に院生たちはどうにか怒りを抑えて暮らしている。そうしたなかでリョーマとイクトは親交を結び、朝倉未来のスピーチに感銘を受けて、格闘技イベント「ブレイキングダウン」(「1分間で最強を決める」というコンセプトを持つ)への出場を目標とする。拳で栄光をつかむのだ。
が、退院したとて、よほど身を引き締めていなければいつでも簡単に不良の世界に逆戻りになってしまう。できればもう暴力は振るいたくないし、そもそも拳や蹴りは他人を傷つけるためのものではない。
男にはやらなければならないことがあり、いつ彼らが牙(拳)をむくかが、この作品の焦点となる。世間は基本的に他人に対してのぞき見精神はあるかもしれないがまともな関心などは持たないものだし、「現在のその人物が何を見て、どこに向かおうとしているのか」なんてどうでもいいものだから、「過去の行状」でその人物を見て、レッテルを張り、ときには親と比較したりして手前勝手な判断をくだす。それを粉砕して新たな自分に生まれ変わってく過程に、私は見入った。
 イクト役は木下暖日、リョーマ役は吉澤要人。ほか、加藤小夏、田中美久、高橋克典、GACKTらが登場。格闘家の朝倉未来の自伝「路上の伝説」をモチーフにした一作で、監督は三池崇史。朝倉は劇中にも登場、起業家の溝口勇児と共にエグゼクティブプロデューサーも務めている。2025年1月31日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー。

⽊下暖⽇  吉澤要⼈ 篠⽥⿇⾥⼦  ⼟屋アンナ  久遠 親  やべきょうすけ  ⼀ノ瀬ワタル
加藤⼩夏  仲野 温  カルマ  中⼭翔貴  せーや  真⽥理希  ⼤平修蔵  ⽥中美久
⾦⼦ノブアキ  寺島 進 ⾼橋克典  GACKT

監督:三池崇史  脚本:樹林伸  音楽:遠藤浩二  原作:樹林伸 YOAKE FILM
エグゼクティブプロデューサー:朝倉未来 溝口勇児 
チーフプロデューサー:丹羽多聞アンドリウ プロデューサー:坂美佐子 前田茂司
撮影:北信康(J.S.C.) 照明:柴田雄大 録音:中村淳 美術:坂本朗 
装飾・小道具:前田陽 伊藤実穂 編集:相良直一郎
キャラクタースーパーバイザー:前田勇弥 
スタントコーディネーター:辻井啓伺 出口正義 アクション指導:矢部享祐
キャスティングプロデューサー:山口正志 平出千尋 
キャスティングスーパーバイザー: 柿崎ゆうじ SNSプロデューサー:秦健一郎
ラインプロデューサー:今井朝幸 奥野邦洋 土川はな 
助監督:倉橋龍介 制作担当:青山右京
製作:YOAKE FILM BACKSTAGE 
制作プロダクション:OLM 制作協力:楽映舎 配給:ギャガ / YOAKE FILM
©2024 YOAKE FILM / BACKSTAGE
映画公式サイト:bluefight.jp   映画公式X:@yoakef_jp

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