「渋谷系」からもリスペクトを受けたウィスパー・ヴォイスの歌姫、キャシー・クラレが4年ぶりのアルバム『これがわたし』をリスペクトレコードより発表
若きロマのミュージシャンたちと制作した、素晴らしき「ポップ・フラメンコ」アルバム!
「渋谷系」ブームの頃から、カヒミ・カリィなど、多くのアーティストからリスペクトされてきた歌手のキャシー・クラレが、最新作『これがわたし』を発表した。本作は2018年2月以来となる、待望のオリジナル・アルバム。近年の彼女は、スペイン・バルセロナに住み、地元メディアからは、フラメンコとポップ・ミュージックを融合させた「ポップ・フラメンコ」と呼ばれるサウンドのパイオニアであると評されている。
本作は、作曲、アレンジ、演奏、録音、ミックスに至るまで、全て100%ロマの人々との作業で制作。レコーディングは、バルセロナのラ・ミナ地区にあるプロデューサー、チェ・ホアン・エレディアのホーム・スタジオを中心にして行われた。
今作についてキャシーは、「わたしの声は、フランソワーズ・アルディやジェーン・バーキンの流れ。でも、人生はロマ寄りなの。今作で表現されているのは、音楽的にはかけ離れた二つの世界の融合なの」と述べ、さらに「今回のアルバムの制作中は、わたしの中のロマ性が躍動していたわ。夢見続けていた音作り、ポップスとロマ音楽(フラメンコを中心にする)のフュージョンが実現した本作は、これまでになくわたし自身を反映している」「今作で、10代の頃からわたしを励まし、わたしを肯定してくれた、ロマとの絆という、わたしの人生の半分を占める部分を、余すことなく表現できたわ」と語っている。
■アーティストプロフィール
パリで生まれ、その後南フランスのニームに移り住む。幼少期から思春期まで家族と一緒にバルセロナ、セビージャ、マドリッドなど3大陸29都市を転々とし、転校は20回以上に及ぶボヘミアンのような暮らしをしていた。その後母が若くして亡くなり、父と放浪を繰り返す中、16歳の時にフランスとスペインを行き来するロマの大家族に「10人目の娘」として迎え入れられ、18歳の時、大家族と共にスペインに拠点を移す。
ロマが奏でる音楽に興味を持ち、16歳でフルート、続いてエレキベースと独学で次々と楽器をマスター。その後オリジナル曲のデモテープをヴァージン・フランスに送り、1987年に同レーベルよりデビューした。日本ではベルギーのクレプスキュール・レコードからリリースされた1990年のアルバム「あなたに」と91年のアルバム「風に抱かれて」で広く知られるようになり、91年には初来日をした。また、89年には早瀬優香子がキャシーの楽曲「ポルケ・ポルケ」をカヴァーしている。現在も世界中からリスペクトされる、ウィスパー・ヴォイスの歌姫として精力的に活動中。
<リリース情報>
「これがわたし」キャシー・クラレ
“Así soy yo” Cathy Claret
レーベル|リスペクトレコード
2022年10月19日発売|RES-341|価格¥2,860(税抜¥2,600)|POS 4525506002946
2019年~2022年 スペイン・バルセロナ録音|歌詞・対訳付き
アルバム解説(カジヒデキ、人見有羽子、nee、ノエリア・コルテス)
曲解説、キャシー・クラレからのメッセージ付き