東京芸術劇場 リサイタル・シリーズ「VS」Vol.6 藤田真央×務川慧悟 2023年2月20日 東京芸術劇場コンサートホールにて開催

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世界のピアノ界を席巻するふたりが3つの舞曲で“共闘”する

 2021年度からスタートしたリサイタル・シリーズ「VS」(ヴァーサス)。本シリーズは、「ピアノ・デュオ(2台のピアノ)演奏」によって、2人の異なる個性を持つピアニストが、それぞれの表現力や感性、技術がぶつかり合うことで生まれる、ライブでしか味わえない熱狂的な空間を創造する、新しい形のリサイタルだ。
 Vol.6に登場するのは、世界の主要オーケストラ、音楽祭から引く手あまたの若きピアニスト 藤田真央。チャイコフスキー国際コンクール 第2位という華々しい受賞歴だけでなく、豊かな発想とテクニックから生まれる融通無垢な音楽表現は世界中の音楽ファンを魅了している。
 今回、藤田のリクエストにより、共演するのは同世代で活躍する務川慧悟。2021年にエリザベート王妃国際音楽コンクール第3位受賞、知的かつ情熱的、正確かつ優美なパフォーマンスで世界からも認められる実力者だ。ふたりが本公演で取り組むのは、3つの舞曲・・・ 《ドヴォルザーク/スラブ舞曲集 作品46》、 《ラヴェル/ラ・ヴァルス》、 《ラフマニノフ/交響的舞曲》。オーケストラ曲としても著名なこれらの作品を2台のピアノでどう表現していくのか。異なる価値観、哲学、音楽観を持つふたりが2台のピアノを介して、舞台上で音を放ったとき、どのような音楽が生まれるかは、神のみぞ知るところ。この奇跡的な一瞬を見逃すことはできない。どうぞご期待ください。

【藤田真央 FUJITA Mao】

藤田真央 ©Dovile Sermokas

 19年6月、チャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞。最後のガラ公演では、ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団と共演。喝采を浴びた。17年第27回クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝。21年夏、ヴェルビエ音楽祭での《モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲演奏会(5回)》はmedici.tvを通じで世界中に放映され、大きな注目を集めた。21/22シーズンは、ミュンヘンでゲルギエフ指揮ミュンヘン・フィル、エルサレムでエッシェンバッハ指揮イスラエル・フィルなどと共演。22年3月シャイー指揮スカラ・フィルとの共演でミラノ・スカラ座にデビュー。同夏、シャイー指揮ルツェルン音楽祭との共演にてルツェルン音楽祭にデビューのほか、アンドレアス・ネルソンス指揮ゲヴァントハウス管弦楽団とも共演。21年11月ソニークラシカルと専属レコーディングのワールドワイド契約締結を発表し、22年10月モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲集をリリース予定。

藤田真央コメント
務川慧悟さんと以前お話した際、彼と私の音楽の作り方がぴったり一緒なことに気が付きました。シンパシーや共鳴を感じつつも、しかし同時に彼は私とは異なる哲学や音楽観を持っている、尊敬すべきピアニストだということが彼の言葉からわかりました。そのような経緯でこの企画のお誘いを頂いた際、務川さんとだったら是非、とお話ししました。もちろん、VSというタイトルはバトルや衝突を彷彿とさせます。それでも2人のピアニストが2台のピアノを使って、ひとつの音楽を創造するというこれ以上ない調和を、いずれも管弦楽版が存在する作品を揃えた今回のプログラムを通して感じて頂けるのではないでしょうか。私自身、二人の”共闘”を心待ちにしております。

【務川慧悟 MUKAWA Keigo】

務川慧悟 ©︎Yuji Ueno

 2021年世界三大コンクールの一つである、エリザベート王妃国際音楽コンクールにて第3位。2019年にはフランスで最も権威のある、ロン・ティボー・クレスパン国際コンクールにて第2位。フランス留学後研究を深めている作曲家の一人である、モーリス・ラヴェルの作品を取り上げた「ラヴェルのピアノ作品全曲演奏」をテーマにした全6回のリサイタルをシャネル・ピグマリオン・デイズにおいて開催。現在は、現代ピアノのみならず、古楽器であるフォルテピアノでの奏法の研究にも取り組んでいる。東京藝術大学を経て、パリ国立高等音楽院ピアノ科第3課程修了、室内楽科第1課程修了。現在、フォルテピアノ科に在籍。
公式HP:https://keigomukawa.com

務川慧悟コメント
藤田真央くんと遂に初めてバトルを…もとい、共演を、する機会がやってきました。僕よりも随分若い彼ですが、もう何年も前から--彼が現在のように一躍有名になるよりも以前から--実はそれはそれは一目置いていた存在であり、初めて彼の才能を目にして驚愕した時以来、彼のピアニストとしての活動を追い続けてきました。ですから今回の初共演を、本当に嬉しく思っています。プログラムは、3人の作曲家による舞曲で構成されています。ドヴォルザークの田舎的な小さな舞曲から、ラフマニノフの巨大でまさに"バトル"のような空気感までを、この素晴らしい東京芸術劇場にて味わって頂けたらと思います。

公演概要
公演日時:2023年2月20日(月)19:00開演
会場:東京芸術劇場 コンサートホール
曲目:ドヴォルザーク/スラブ舞曲集 作品46
ラヴェル/ラ・ヴァルス
ラフマニノフ/交響的舞曲
チケット料金:〔全席指定・税込)6,000円/高校生以下 1,000円*
*高校生以下割引チケットは、東京芸術劇場ボックスオフィスのみ取扱い(枚数限定・要証明書)。
※障害者手帳をお持ちの方は、割引料金でご鑑賞いただけます。詳細は東京芸術劇場ボックスオフィスにお問合せください(要事前予約)。
※未就学児はご入場いただけません。
※開演時間に遅れますと、しばらくの間ご入場いただけない場合や、自席にご案内できない場合がございます。
※公演中止の場合を除き、ご予約・ご購入いただきましたチケットのキャンセル・変更は承れません。
※やむを得ぬ事情により、出演者・曲目等に変更が生じる場合がございます。

チケット発売日:2022年11月19日(土)10:00~
芸劇メンバーズ先行 2022年11月12日(土)10:00~11月18日(金)23:59
チケット取扱:東京芸術劇場ボックスオフィス
電話 0570-010-296:休館日を除く10:00~19:00
窓口 営業時間:休館日を除く10:00~19:00
WEB https://www.geigeki.jp/t/
※24時間受付(メンテナンスの時間を除く)
お問合せ:東京芸術劇場ボックスオフィス 0570-010-296 (休館日を除く10:00-19:00)
主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
協賛:スタインウェイ・ジャパン株式会社

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