有華 出演者も観客も皆、笑顔。メジャー1stフルアルバム『messy bag』の発売記念ツアーの東京公演を開催 

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■文:原田和典 写真:山本佳代子

 日常のさりげない風景や心模様を描き出す歌詞、つい口ずさみたくなるようなメロディ・ライン、明快な発声、陽性のキャラクター。シンガーソングライターの有華が、メジャー1stフルアルバム『messy bag』の発売記念となる“有華ワンマンツアー2024「messy bag」”をおこなった。バンドセットによるライヴは1月27日に東京・日本橋三井ホール、2月3日に大阪・サンケイホールブリーゼで開催、筆者は東京公演に足を運んだ。
セットリストは、『messy bag』の楽曲をたっぷり聴かせると共に、これまでのキャリアを俯瞰するようなナンバーも含む、ファンに大きく喜ばれるであろうもの。ステージングも、余裕とエンタテインメント性に富み、実に頼もしい。ファンとの連携、コール&レスポンスは“ファミリー”と呼びたくなるほど息があっていて、有華が
笑顔で歌えばオーディエンスはさらに笑顔になり、その笑顔がまた有華にフィードバックされ‥‥という感じの、実に心温まるひとときが届けられた。
有華の歌声をサポートするバンド・メンバーは山下賢(Dr)、hanna(Gt)、及川創介(Pf)、川渕浩太(Ba)の4人。この気鋭たちの演奏を得て、「Darling Darling」、NHK夜ドラ『おとなりに銀河』主題歌の「HAPPY DATE」、SNS総再生回13億超の「Partner」と、『messy bag』からの曲が勢いよく歌われる。この作品は有華の最新アルバムというだけではなく、一種のベスト盤~スマッシュ・ヒッツでもあるのだな、と、ライヴに接してさらに印象を強くした。途中では“ゆったり楽しんでほしい”ということで、オーディエンス着席のコーナーも用意。2021年の『Cherish it』からの「愛が溢れて胸いっぱい」や、アコースティック・ギターのみをバックにした「恋ごころ」(23年9月シングル・リリース)を届け、さらに自身の原点であるというキーボード弾き語りで「ピーターパンシンドローム」と「うたでつなごう」を届けた。

 リリカルな世界に浸ったあとは、ふたたびバンドのフルメンバーと共に、場内を熱狂させていく。“この曲で背中押せますように”という歌詞も印象的な「キミエール」、さらに亡くなった祖父に捧げた「Gentleman」に、有華の他者へのやさしいまなざしを知る思い。代表曲のひとつ「Baby you」は後半部分に登場し、そこから「リングノート」、「バースデーソング -2022 ver.-」と、ステージはさらに盛り上がりをみせた。アンコールの1曲目では、2月4日に配信開始「LOVESICK」をいち早く披露。ラストは『messy bag』収録曲で、友人へのメッセージを込めた「Bestie」。この、とびきりフレンドリーなナンバーで、コンサートは締めくくられた。
有華は前述「LOVESICK」に続いて、2月28日には「告うた」(ABEMA『「恋する♥週末ホームステイ 2024 冬』」主題歌)もリリース。この曲のPre-add/Pre-save(ライブラリ追加予約)も14日から始まっており、Pre-add/Pre-saveの登録を行うと、配信開始後にリスナーのライブラリに楽曲が自動で追加される。

<セットリスト>
01 Darling Darling
02 HAPPY DATE
03 Marry me
04 Partner
05 ずるいね。
06 愛が溢れて胸いっぱい
07 プラス=マイナス
08 恋ごころ
09 ピーターパンシンドローム(弾き語り)
10 うたでつなごう(弾き語り)
11 キミエール
12 終わらない唄
13 Gentleman
14 #Me
15 Baby you
16 リングノート
17 バースデーソング – 2022 ver. –
<アンコール>
01 LOVESICK
02 Bestie

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