MORISAKI WIN 要注目のエンターテイナーが初の全国ツアー、東京公演で魅せた「CREW」との絆
■文:原田 和典 写真:安井 宏充(Weekend.)
アジアから世界に発信するエンターテイナー、MORISAKI WIN(森崎ウィン)が初となる全国ツアー「MORISAKI WIN JAPAN FLIGHT TOUR」の東京公演を6月1日に東京・Zepp Haneda (TOKYO)で開催した。
2018年から母国のミャンマーで観光大使を務め、2020年に『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2、21年に『ジェイミー』、22年に『ピピン』、23年に『SPY×FAMILIY』と、話題のミュージカルに登場。歌唱力、演技力、華やかさを兼ね備えた存在として、ますます注目を集めている彼だが、全国ツアーは今回が初めて。コロナ禍を経て、WINとCREW(ファンのことをこう呼ぶ)双方の「会いたい」という気持ちが結びつき、実に熱くエモーショナルなFLIGHT(ライブ)が展開された。
バックを務めるのはファンにはおなじみ、Crumple Band。宮野弦士(ギター&キーボード)、武宮優馬(ベース)、油布郁(ドラム)に、この東京公演のみ小林ファンキ風格(ギター)が加わるという豪華版だ。ツインギターによる歯切れ良いカッティング、タイトかつグルーヴ感満点のビートがZepp Haneda (TOKYO)に響き渡る。曲調はファンキーでダンサブル、シティポップ調のものも多く、それがまたWINのクリアで伸びのよい歌声と合う。「Perfect Weekend」、「Live in the Moment」、「Me, Myself and I」などニューアルバム『BAGGAGE』からの楽曲はもちろんのこと、2020年のメジャーデビュー曲「パレード – PARADE」、デビュー前に作詞作曲した人気曲「BeFree」等を、ステージの左右に設置された「お立ち台」も活用しつつ届けた。一部“撮影OK”コーナーも設置、さらにMCパートで時折イヤーモニターを外して直接、観客とコミュニケーションをとる姿も快いサービス精神にあふれていた。思いっきり沸かせるところがあると共に、じっくり聴かせたり、やさしい雰囲気に包み込むのもMORISAKI WINのFLIGHTの特徴だ。ご当地ネタのMCで笑わせた後、「どうしてもCREWと星空を眺めたくて・・・」と、客席をロマンティックな雰囲気にいざなう。バラード「Love in the Stars -星が巡り逢う夜に-」の登場だ。ミラーボールといえば、通常はクルクル回って場内を輝かせるもの。しかしこの曲では止まったまま、そこに光が当たって、星空のような効果を生む。この日はあいにくの悪天候だったが、WINからCREWへの、なんとも粋なプレゼントといっていいはずだ。続いてアカペラで歌われたのは、ジャクソン5の「I’ll Be There」。ディクションの確かな英語歌唱、柔らかなハイトーン・ヴォイスに、ファンは物音ひとつ立てず、聴きこんでいる。MCパートではまた、ツアーの継続も発表され、大いにCREWを喜ばせた。日時など詳細については、公式ホームページで発表されるとのこと。続報を楽しみにしたい。
『MORISAKI WIN JAPAN FLIGHT TOUR』
@Zepp Haneda セットリスト
- Perfect Weekend
- Live in the Moment
- UNBROKEN WORLD
- Fly with me
- Me, Myself and I
- No Limited
- anymore
- Midnight
- Love in the Stars -星が巡り逢う夜に-
- I’ll Be There
- WonderLand
- DAY1
- Move out
- パレード – PARADE
- Love won’t die
ーENCOREー - 俺こそオンリーワン ~ Don’t Boo!ドンブラザーズ (メドレー)
- BeFree
ーDOUBLE ENCOREー - My Place, Your Place