人気のアート・プログラム TOKAS Project Vol. 5『ひもとく』」が8月28日から開催 

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気鋭アーティスト5人による、時代状況が反映された作品に注目

 東京・文京区の「トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)本郷」にて、8月27日から10月10日にかけて、「TOKAS Project Vol. 5『ひもとく』」が開催される。TOKAS Projectは、国際的な交流を促進し、多文化的な視点を通じ、アートや社会など、さまざまなテーマについて思考するプログラム。2018年から始まった。

 第5回となる今年度は、台北国際芸術村(TAV)との交流15周年を記念して、TOKASに滞在した3名(チェン・イーシュアン、チェン・ユウェン(セラ)、ルー・チーユン)と、TAV滞在中に出会い、ともに制作を行った2名(橋本仁、シュウ・ウハン)のアーティストの計5名による作品が紹介される。

 TAVとの交流が始まった2007年以降、 私たちの生活や経済に大きな混乱や変化をもたらした大震災や感染症の大流行などさまざまな出来事があり、 それぞれの作品にも自ずと時代状況が反映されている。そこも大きな見どころとなるだろう。

[開催概要] 入場無料

会期:8/27(土)~10/10(月・祝)

開館時間:11:00-19:00(入場は閉館30分前まで)

休館日:月曜日(ただし9/19、10/10は開館)、9/20(火)

会場:トーキョーアーツアンドスペース本郷(東京都文京区本郷2-4-16)

協力:台北国際芸術村

後援:台北駐日経済文化代表処

[出展作家:展示予定作品]

ルー・チーユン(盧 之筠):2014年に東京で発表したセメントやスポンジ、造花を使った作品を発展させ、観客の知覚を変容させるようなインスタレーションを試みる。

ルー・チーユン 《Stage 01》 2014
セメント、スポンジ

橋本 仁、シュウ・ウハン(周 武翰):2019年に台湾で滞在制作を行った橋本が、日本統治時代の台湾に住んだ祖先の軌跡を追っていたときに、祖母が暮らした「高橋邸」をきっかけに、同時代の建築と歴史に関する作品を発表していたシュウと出会い、親交を深めた。本展では、ひとつのフロアで二人が展示し、それぞれの視点からひとつの場所を臨むことで、多層的な視点で歴史を紐解くことにアプローチする。

橋本 仁 《Memory Code》 2019
木彫、土
シュウ・ウハン 《The Vivid Memories in the Vanished Villa》 2021
レンガ、コラージュした地図、木箱

チェン・イーシュアン(陳 以軒):新型コロナウイルスの感染が広がる前に東京滞在で写し取ったモノが、「自己隔離」の状態であると捉えた写真のシリーズ《Soft Quarantine》を展示。

チェン・イーシュアン 《Soft Quarantine》 2020
写真

チェン・ユウェン(セラ)(陳 郁文):TOKASレジデンシー滞在中に、日本庭園の作庭方法や街の植栽、個人住宅の庭などをリサーチし、その背景にある思想を探り、人と自然、また都市との関わり合いから着想を得た映像インスタレーションを発表する。

チェン・イーシュアン 《Soft Quarantine》 2020
写真

[関連イベント] 予約制、日英逐次通訳

アーティスト・トーク

日時:8/28(日) 15:00-16:30

出演(予定):チェン・イーシュアン、チェン・ユウェン(セラ)、橋本 仁、ルー・チーユン、シュウ・ウハン

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